人生に、もふもふを。

ずっと路上で生き抜いてきた、恥ずかしがり屋の保護猫。優しい人間との出会いで、運命が徐々に変わり始める

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今月、バージニア州のマクリーンの野良猫のコロニーで、全身が汚れた1匹の猫が捕獲器に入りました。捕獲器を設置した保護団体『アレー・キャット・レスキュー』のスタッフ達は、今までにこの猫を一度も見かけたことがなかったそうです。「猫はとても恥ずかしがり屋でしたが、非常に空腹だったため、ご飯の美味しそうな匂いには勝てませんでした」とスタッフは言いました。

猫が保護施設に到着した後、スタッフ達は猫の甘い気質を発見しました。猫は人間と接したことがほとんどなく、とても恥ずかしがり屋でしたが、ホッペを撫でられるのが大好きで、抵抗することができませんでした。

「私達はホッペを撫でられるのが大好きな猫に『チークス』と名づけました。彼はホッペをこすられるのが本当に好きで、私達が彼の頭を撫でていると、彼の方からホッペを押し付けてきます。」

スタッフ達はチークスに友達が必要だと感じ、別の場所で保護した『ブルース』という名前の猫を紹介しました。またチークスは虫歯で苦しんでいたため、獣医さんの元で虫歯の治療も行ったそうです。

スタッフ達はチークスと接していて、チークスが人間との生活に興味を持っていることに気づきました。そこでさらに人間生活に慣らすために、養育主さんの家でチークスを養育することにしたのです。

養育主さんが見つかるまでの間、スタッフ達は交代でチークスを抱えたり、全身を撫でたりしました。そのおかげでチークスは抱っこされることを少しずつ楽しむようになっていきました。

そして昨日、チークスは養育主さんの家へと引っ越しました。家に着いたチークスは辺りを見渡すために立ち上がったり、家の中を隅々まで探索し始めたそうです。

「チークスのような猫には保護施設の環境は向いていません。施設内はいつもザワザワしているため、物陰に隠れたまま出て来なくなってしまうからです。それは新しい家族との出会いをさらに難しくします。きっと彼は養育主さんの静かな家で徐々に心を開いていき、自信を取り戻していくことでしょう。」

今のチークスは保護された時と比べて、随分と人間との生活を楽しむようになりました。チークスは人間の愛情を求め始めていて、養育主さんの気を引こうとしているそうです。チークスは現在、家の中が安全な場所だと知っていて、毎日の生活に幸せを感じているのです。

施設のスタッフ達はチークスのような猫が徐々に変わっていき、人間との生活を受け入れてくれることに大きな喜びを感じています。それはスタッフ達の心を温め、保護活動を続けるための活力になっているのです。

もう少ししたらチークスは新しい里親さんの元へと旅立っていきます。きっとチークスは生涯の家で、さらに人間との信頼関係を深めていき、残りの人生を楽しみながら生きていくことでしょう。
出典:alleycatrescueinclovemeow

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