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衰弱した身体で保護され、人間を非常に怖がっていた猫。迎えられた家で赤ちゃんに出会うと、驚くほどの変化が!

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今年の初め、1匹のシャム猫が路上で発見されました。猫はとても痩せ細っていて、人間を非常に怖がっていました。

そんな猫を心配した近くの住人が、猫を保護することに決めました。その後、捕獲器で保護された猫は、生後8ヶ月だということが分かったそうです。

住人は近くに住むカーラ・ライリー・ムーアさんと彼女の夫が運営している保護施設『ハッピー・テールズ・ファーム・サンクチュアリ』に猫を連れて行きました。この施設は今までにヒツジやブタなどのたくさんの動物達を怪我や病気から救ってきました。

カーラさんに『サファイア』と名づけられた猫は、人間への恐怖の他にも克服しなければならないものがありました。サファイアの身体には傷があり、眼感染症を患っていて、足を引きずりながら歩いていました。獣医さんに診てもらうと、体内にマイクロチップはなく、骨盤が骨折していることが分かったそうです。

「もしかするとサファイアは車にぶつかったのかもしれません。彼女は痛み止めなどの薬を飲まず、約2週間ひとりで苦しんできました」とカーラさんは言いました。

その日以来、カーラさんは一日中サファイアの看護を続けました。カーラさんは5月にメアリーという赤ちゃんを出産したばかりでしたが、サファイアの世話にも全ての力を注いだのです。カーラさんにとってサファイアは、一番新しい大切な家族でした。

そんなカーラさんのおかげで、人間を非常に怖がっていたサファイアは、徐々にカーラさんを受け入れ始め、少しずつ家族の一員になっていきました。

「私達の施設は猫や犬のための保護施設ではありませんが、サファイアの電話を受けた時、彼女を引き取ることを決めました。私は相手の話が終わる前に、すでにサファイアのことを受け入れていました。」

初めて動物病院からカーラさんの家に来たサファイアは、全てのことを怖がっていました。サファイアは一日中ベッドの下に隠れて、決して出て来ようとしなかったのです。しかし、カーラさんの愛情を感じたサファイアは、徐々にベッドの下から出てきて、最後にはカーラさんにすり寄り始めました。

「サファイアは骨盤の怪我のせいでしっかりと歩けませんでしたが、何とかベッドの上に登ってきて、私達の方へと近づいてきました。そして、それから数日間後には私達に寄り添いながら眠りにつくようになりました。私達はそんなサファイアの姿を見ながら、とても幸せな気持ちに包まれました。」

サファイアはカーラさんに心を開き、いつも一緒に行動するようになりました。そして、カーラさんが育てているメアリーに、自然と興味を持つようになっていったのです。

「メアリーはいつも保護された動物達と接しているため、動物のことが大好きになりました。メアリーが動物達と一緒にいるのは普通のことですが、サファイアとの間には特別なものが生まれました。」

初めの頃のサファイアは、ただメアリーの近くに座って、自分の好きなことをしているだけでした。しかし、サファイアはメアリーにどんどんと近づいていきました。

「私達はある日、サファイアがメアリーの子守りをしていることに気づきました。サファイアはメアリーの様子が変わるたびに、駆けつけて来るようになりました。そしてサファイアはいつも、立ち上がった状態でメアリーのことを見守り始めました。」

それからしばらくすると、サファイアはメアリーを抱きしめるようになりました。

「以前のサファイアはメアリーを抱きしめることはありませんでした。でも一度ふたりの絆が結ばれると、驚くほどの速さで絆が深まっていきました。それは本当に信じられないほどでした!」

サファイアはいつもメアリーをしっかりと抱きしめながら眠りにつきます。

もしサファイアがメアリーを見つけられない時は、大きな声で鳴きながら、メアリーを探し始めるそうです。

またメアリーもサファイアがいると安心するようで、サファイアの温もりを感じると、幸せそうな姿を見せてくれるそうです。

「メアリーは現在、サファイアに手を伸ばして、身体を撫でることができます。一方のサファイアはメアリーに身体を擦りつけて、いつも嬉しそうに寄り添っています。」

「生後4ヶ月のメアリーはサファイアのことが分かっていて、私がサファイアがどこにいるかを聞くと、サファイアのことをじっと見てから、手を伸ばして触り始めます。ふたりはお互いのことが大好きで、まるで昔からお互いのことを知っていたかのようです。」

カーラさんは今までに多くの動物達と信頼関係を結んできましたが、サファイアとメアリーがこれほどまでに深い絆で結ばれるとは全く予想していませんでした。メアリーの身体はこれからどんどん大きくなっていきますが、きっとふたりの深い絆はいつまでも変わることはないでしょう(*´ω`*)
出典:Carla Reilly Moore/thedodo

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