人生に、もふもふを。

痩せ細った状態で保護されたアライグマの子供。再び野生に戻れたのは、ちょっと気難しい老猫のおかげでした (*´ェ`*)

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老猫の『ジジ』はヘンリーさんの家の納屋で暮らしています。ジジは同居猫達と相性が悪く、いつもケンカを仕掛けていたため、納屋で暮らすことになったのです。どうやらジジの方も納屋での暮らしが気に入っているようでした。

そんなある日のこと、ヘンリーさんが車を走らせていると、道路脇に痩せ細ったアライグマの子供の姿を見つけました。可哀想に思ったヘンリーさんはアライグマを保護することに決めました。

アライグマを保護
出典:HALEY WILLIAMS

しかし、動物病院では野生動物を診てもらうことができませんでした。また、野生動物保護センターなども近くになかったため、ヘンリーさんはアライグマを自宅に連れて帰ってご飯を食べさせてあげました。

ヘンリーさんはアライグマに『ウィンストン』と名付けて、家族全員で世話を始めました。そのおかげでウィンストンは徐々に元気を取り戻していったのです。

猫に懐くアライグマ
出典:HALEY WILLIAMS

その後、ヘンリーさんは元気になったウィンストンを野生に順応させようと考え、ジジと一緒に行動させることを思いつきました。ジジは納屋や野外を自由に行き来していたため、ジジと一緒にいれば徐々に野生に慣れていくかもしれないと思ったのです。

ただ一つだけ心配なことがありました。それはジジが他の猫を受け入れようとしない性格だったため、ウィンストンとも仲良くならないのではないかと思ったのです。

ヘンリーさんはジジがどんな反応を示すのかを確認するために、ジジにウィンストンを紹介してみました。するとジジは早速ウィンストンに3発ほど猫パンチを繰り出しました。

しかし、ウィンストンへの攻撃はそれだけでした。ウィンストンが敵ではないと感じたジジは、ウィンストンをすぐに受け入れたのです。

猫とアライグマ
出典:HALEY WILLIAMS

その日以来、ジジとウィンストンは親子のような関係になりました。ヘンリーさんが窓の外に目を向けると、いつもふたりは植木鉢で昼寝をしたり、レスリングをしたり、家の周りを探索したりしているそうです。

猫と一緒のアライグマ
出典:HALEY WILLIAMS

そんな日々を過ごしているうちに、ウィンストンは少しずつ遠くの方まで出かけるようになり、最後には野生での暮らしに戻ることができたのです。

お話しする猫とアライグマ
出典:HALEY WILLIAMS

一方のジジはウィンストンを送り出してすぐに、老衰のためにこの世を去りました。

猫に乗るアライグマ
出典:HALEY WILLIAMS

しかし、ウィンストンはジジがいなくなった今でも、ジジに会うために月に1度くらいの頻度でヘンリーさんの家を訪ねてくるそうです。

ヘンリーさんが窓の外を見ると、新しく家族に迎えた猫とウィンストンが寄り添っている姿を見かけることがあります。その姿を見ていると、ウィンストンとジジが一緒に遊んでいた頃の姿と重なるそうです。

いっしょの猫とアライグマ
出典:HALEY WILLIAMS

きっとウィンストンはいつまでもジジと過ごした時間を忘れることはないことでしょう。そしてこれからも、ジジとの思い出がたくさん詰まったこの場所を何度も訪れることでしょう。
出典:HALEY WILLIAMS/lovemeow

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